メンバーコラム
スタッフのバイクライフ
2011-12-15
No.02 トライアンフ ストリートトリプルRを色々レポート その2
[お詫び] このレポートは10月に能登へツーリングに行った時のレポートで少し時間がたって随分と遅れてのUPとなり、他にもまだでき上がらないのが何点かありますが・・・、宜しくお願いします。
Newストリートトリプル タイプRで以前からの予定し楽しみにしていた能登ツーリングに、ホンダCB1100の細川君とボンネビルT100を駆る社長の3人で行ってきました。
Newストリートトリプルが発売になり、丸目から角目へと外観は変化して、丸目はトンボ顔で角目はカマキリ顔のようにも思えて個人的には愛嬌のある丸目顔に親しみがありました。角目はイマイチと思っていましたが、試乗車にフライスクリーンを取り付けると引き締まった顔つきとなり、中々カッコ良くオシャレに思います。
予備検査のためエンジン始動させたら、ヘッド回りから僅かに異音が出ている為、通常ですと予備検査、荒取りのナラシ終了後にメンテナンスを行うのですが、カムカバーを開けてエンジンにメンテナンスを施し異音の原因であった基準値を大きく超えたバルブクリアランスの調整をして処理ました。
トリプルの場合、エンジンコンディションが整っていない場合の走りは、ギクシャクして低速のトルクが細い感じで、中速から急にトルクがモリモリと出る感じで、高回転では微振動が出て手がしびれたりする場合があります。それがトリプルのエンジン特性でスポーツライクにある程度高回転を使って楽しむバイクだと勘違いしている方が多いように思います。
トリプル本来の特性は、低速ではツインエンジンのようにトルクが太くとても扱いやすく、高回転では675でもリッター並みにパワフルに滑らかに吹き上がり、全域フラットで扱いやすいのが本来の性能です。予定の慣らしを終えてエンジンも含めて各部を丁寧にメンテナンスするのが、NWJCスタイルの試乗車としての準備です。
トリプルエンジンのコンディションを整えるメンテナンスを始めたのは、社長が個人的にトライアンフ タイガー955Iを乗っていたのが始まりですから、かれこれもう10年になります。
ボンネビルT100に乗る社長は、9月末にHONDA CBR250をツーリングバイクとして、最新のHONDAシングル250の潜在能力を試すことで北海道を一気に駆け抜けて帰って来たばかりなのに何とタフなことか。バイクに乗らないバイク屋は、バイク屋じゃなくてバイクの物流と消耗部品取替え業じゃないの?が、社長の口癖ですから納得です。
CBR250北海道ツーリング 「CBR250Rの潜在能力を遠乗りで試す -その1 出発編-」
今回もツーリングを楽しむ事は当然のことですが、トライアンフの3気筒エンジンは本来、下からもトルクがありフラットで低中速も使い易く手軽に楽しめるので、スポーツ性の高いストリートトリプルRをツーリングでもっと楽しめる仕様に仕上げる事も目的としています。
ツーリング仕様に仕上げる事は、旧タイプの丸目から継続中ですので、旧型丸目のストリートトリプルRとの乗り味など、違いをツーリングライダーの目線とメカニックの目線で各部を見直して、旧タイプ以上に乗り易く楽しめることを目指しています。勿論Newモデルで得た事は、丸目のトリプルにもフィードバックして共に楽しめるようにと思っています。
ストリートトリプルRのコンディションを整えたエンジン特性により扱いやすさとパワフルさに、HONDA CB400SBのような手軽さと乗り易さを求めて、CB400SBとの比較試乗では、高速で山口まで走り、帰り道は山陰周りで中国山地のワインディングを走らせたりもしました。
丸目の旧タイプでは、硬めの足回りをツーリング時に何度かセッティングを繰り返してより扱い易くして、CB400SBなどで何種類かテストした結果からツーリングに最適と思われるタイヤに交換したり、荷物を積載できるよう振り分けバックのステーを取り付けたり、キャンプツーリング等ではツーリングメンバーに使ってもらって意見を聞いたりしながらデーターを蓄積してきました。
NewストリートトリプルRの足回りは、旧タイプの丸目より随分と柔らかいので足回りのセッティングと各部のチェックやラジエターへの石跳ねや泥はねを軽減するフロントフェンダーに延長フェンダーを取り付けました。
また旧型では苦になっていたポジションは、ハンドルライザーを入れてアップライトに変更したりして更に扱い易くツーリングも楽しめる仕様に仕上がり始めました。NWJC オリジナルパーツや社外の推奨パーツのテスト等も同時に企画して現在進行形ですので近々ご紹介できると思います・・・。
CB1100に乗る細川君は、スクリーンにシートバック、足回りやライディングギアー等のチェックをしていました。ノースウイングJCでは「ライダー目線」と「メカニックの感性」でバイクを楽しみ其々のバイクに見合った楽しみ方や色々な装備にアイテム等のテストも含んで、トータルに仕上げていく中で得たノウハウをNWJCのお客様にフィードバックすることも大きな目的としてツーリングを楽しんでいます。
早めにお店を閉めて今日中に和倉のビジネスホテルまで行く予定でしたが、レーダーの取り付け等で準備をしていたら出発が遅れ和倉に着いた時は日付が変わっていました。和倉までは東海北陸道から北陸道を経由して能登道を走りました。
9月下旬に社長がホンダCBR250で北海道にテストツーリングに行った時の夜間お見送りツーリングは9月の終わりだというのに4度でしたのでもう冬だなと思いましたが、同じ「ひるがのSA」で休憩したのですが、その時よりはかなり暖かく感じました。
走りながら気付いたのですが、ストリートトリプルRにオプション設定されているフライスクリーンは胸から上には風があたりますが、手があまり冷たくならないので小さいながらも多少のフェアリング効果があることに気づきました。
夜景をみた後にガソリの給油を済ませて、もう少しで到着?と言う時に晴れの予定でしたが雨が降ってきてレインウエアーを着ることになりましたが無事到着。明日の朝は、一番早く起きた人が電話で起こす予定だけ決めてすぐに寝ました。
次の朝は快晴でしたが、昨日の雨で路面が濡れているため、朝食を済ませ出発を少し遅らせ輪島までは道も空いていて快調に走れました。能登は車も少なく、海沿いから山の中までいろんな道があり楽しめます。珠洲に着く手前の山の中では、土砂崩れで通行止めもありましたし、能登ならではの風景を観て楽しむ事もできました。
珠洲ではストリートトリプルR、CB1100ともに社長からアドバイスをしてもらい、足回りのチェックをしました。走り出してすぐに、この、ちょっとした調整で・・・!?これだけ変化する事だと気づかされました。
次の休憩時には、まだシックリと来ないところや感じたことを社長に話して再調整をしましたら、前後のバランスもよくなり軽快感が増し、よりシャープになり思わずにんまりです。CB1100に乗る細川君は、フロントサスとリアーサスのプリロードを変更して乗り易く良くなったと満足そうでした。
たえずベストコンデションを目指しているノースウイングJCの車輌はライダー目線、メカニックの感性で常に進化しています。
なぎさドライブウェイでは潮の香りを満喫、景色も最高!前を走るCB1100の細川君も楽しそうです。昼食を済ませ、帰り道は一足先に高速に乗り、高回転でのナラシ?も同時に行って無事に南店に到着。ツーリングを終えたストリートトプルRの燃費は19Km/L~20Km/L。トリップメーターが250Km位からフューエルランプの点灯がはじまり残量を入れて計算すると300Km前後の走行が可能です。日本の道路事情を考えるとツーリングには十分な航続距離だと思います。
能登ツーリングは何度行っても楽しいですし、600Km前後の距離は手軽で同じ様なルートを走ることにより、其々の車両の特性や問題点に新たな発見など改善する点が判りやすいことも魅力の一つです。
寒くなってきましたが、防寒対策バッチリで次回のツーリングも楽しみです。
(レポート 高田 明)
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