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メンバーコラム

スタッフのバイクライフ

2015-07-29

No.28 新旧タイガー800で色々比較ツーリング

5月のGWは渋滞を避けて日帰りツーリングで楽しみ、その後月曜日は雨が多く、腰痛に悩まされることもあり、ツーリングを楽しむ事ができませんでした。バイクを楽しむ為にもまずは体調が一番ですね。

月曜日の定休日が同じで、時々一緒にツーリングやキャンプに出掛ける旧型タイガー800に乗るNさんと、試乗車の新型タイガー800XRXで飛騨方面へ今にも雨が降り出しそうな梅雨空の中を300Km程度のツーリングに行ってきました。

今回のツーリングは、新型タイガー800XRXの試乗車を使い、旧型から新型に変わって何がどのように変わり、より楽しむ為に何が必要なのか、バイク屋ノースウイングJCとして、いつも通りのライダーとBikeの距離感等も探り、メカニックとして誰でも楽しめるタイガー800XRXに仕上げて行くチェックも兼ねてツーリングを楽しんで来ました。

Nさんの旧型のタイガー800は、NWJCにて定期的にメンテナンスを実施して走行距離は44,000Kmを超えていますが、エンジンや足回りなども充分に馴染み、全域で滑らかさと力強さがあり非常に扱いやすい車両に仕上がっています。乗れば乗る程に愛着をもって楽しめる、とNさんのお気に入りです。

そんなNさんお気に入りのタイガー800を更に気持ち良く走れるように、と社長が社外のディスクローターを準備してNさんにモニターを依頼しました。そんなことで、今回は旧型タイガー800のブレーキをバージョンアップして、新型と比較することも兼ねてツーリングに行ってきました。

南店を出発して東海北陸道にのり、XRXのオートクルーズを試しに使って郡上八幡まで高速道を走り、荘川、清見方面のワインディングを楽しんできました。

やまびこロードを抜けて、ひるがの高原で休憩するまでのワインディングでは道が濡れているとろもある中、ミラーに映るNさんは走り方がいつもと違い、ブレーキングを確かめる様な走りで楽しんでいるようでした。

今にも雨の降り出しそうな ひるがの高原で、小休止をしたときのNさんのコメントは、「中、低速コーナーの続く道をあえてオーバースピードでコーナーに侵入しても、掛け始めからコントロールしやすくブレーキがよく効くので、イメージ通りにコーナーへ進入できてよく曲がる、ディスクローターでここまで変わるとは・・」と驚きと絶賛でタイガー800が増々お気に入りのようです。

旧型タイガー800を更に乗り易くしたブレーキを実感

清見までワインディングを楽しみ昼食を済ませてから、互いの車両を乗り換え、高山、位山、馬瀬方面のワインディングを走る事にしました。

まず乗り換えて思ったことは、新型タイガー800は全体的にマイルドな感じで、誰でも乗り易くなったと思いますが、Nさんのタイガー800は試乗車で使っていた旧型のタイガー800と同じ乗り味で、好みもあると思いますがシャープさがある感じが私にはしっくりきます。

Nさんのタイガーに装着されているディスクローターは、掛け始めたとき(握り始め、踏み始め)から手足にブレーキの効き加減が伝わってくるのがよく判るので、とても扱いやすく車体がコンパクトに感じる程でした。

ブレーキを掛け始めてからブレーキを握り込んだ分だけ効くので、握り込んでから再度強めに握り込むような操作がないのでタイムラグがなく気を使うことが無いから、コーナーへのアプローチに余裕が生まれて、Nさん同様にイメージ通りにコーナーへ進入できる気持ち良さがあり、同じタイガー800でも、ディスクローターだけでここまで変わるとは・・・。

ブレーキ性能は力みや気負いに影響する

NWJCに勤務する随分と前のことですが、お店へ遊びにお邪魔したらディスクローターを変更してあるGL1500の試乗を奨められたことがあった。

社長からGL1500のスタンダードのブレーキは止まりたい所の一歩先で止まる感じで使い難いが、ディスクローターを変更したこのGL1500は止まりたい所で思うように止まるよ!と言われて試乗したことがある。

確かにノーマルのGL1500では停まり難い感じがあり、重いあの巨漢のGL1500には乗りたいとは思わなかったが、ディスクローターを変更することにより、言われたように安定した止まりかたをするので、扱いやすく仕上がっていて、力まず気負わず試乗できた事を思い出しました。

胴長短足の日本人体型であり、なおかつ体重が軽い私は、重量級の車両やシート高の高い車両では止まる時に気を遣い、1日走るとそれだけで疲れることもあります。しかし、ブレーキがコントロールしやすく、低速から滑らかに力強く扱いやすいエンジンだと、市街地のゴー、ストップも気にすることもなく楽々です。

トータルバランスが整ってこそ楽しめる

位山から馬瀬の下りのワインディングでは、ノーマルブレーキのように、握り込んだ感覚と減速感のズレから握り直すこともなく、コーナーで孕むことも無いのでブレーキコントロールに気を使うこともなく、伝わってくる感覚に体が勝手に反応するような一体感で、軽快なリズムにのりワインディングを楽しめました。

小川峠手前でNさんと車両を再びチェンジして明宝から郡上八幡を目指しました。どんよりとした雨雲は次第に雨に変わり路面も濡れはじめました。

道の駅『明宝』で休憩した時に、Nさんから雨の中でもブレーキングのフィーリングが変わらず、安定した制動力で乗り易さは別物と大絶賛で、タイガー800が増々お気に入りで、夏休み恒例の北海道ツーリングが待ち遠しい様子。

→Nさんのナマの声を比較ツーリングレポートでご覧ください。

ウェットやダートではさらに威力を発揮すると聞いていましたが、Nさんのコメントそのものでした。ブレーキコントロールが下手な私でも思うように使えて、こうまで変わるとは思ってもいませんでしたから驚きです。ロングツーリングでもこのブレーキなら疲れも軽減できて楽しめると実感!

ボルトオンパーツの落とし穴

でも、ディスクローターを変えただけでこうまで変わるでしょうか?サスがへたってクタクタだと本来のブレーキ性能は発揮できません。Nさんのタイガー800はエンジンコンディションをはじめ、フロントサスのメンテナンスも定期的に行ってトータルバランスが整っているからこそ、この気持ち良い走りを得ているのです。

フロントサスとブレーキ性能の関係は、NWJCの試乗車を社長が北海道ツーリングを楽しむために、足回りなど各部に手を加えたVTR-Fを使って、CBR250とツーリングに出掛けた時のNさんのコメントを見てください。ノーマルブレーキでもフロントサスの設定を変えるとブレーキの効きが変わることが分ると思います。

→Nさんのブログ『VTR-FノースウィングJCツアラー仕様に試乗した』

ブレーキロータ等はまさにボルトオンパーツですが、性能を発揮させるためには、エンジンや足回りのコンディションが整っていればこそ、軽快にワインディングを駆け抜けて本来の性能を発揮して楽しめます。

マフラー等も同じボルトオンパーツですが、エンジン本体のコンディションが整っていないと、低速域が無くなって乗り難くなるなど音が変わった程度で、本来の性能は発揮されません。

取り付ければ性能が上がると思われがちなボルトオンパーツも、本来の基本性能を発揮させてこそ機能パーツの効果が発揮されますが、ただ組み付けだけではモノが変わって若干の変化だけではないでしょうか?

今回の比較ツーリングに出掛けて、コンディションが整ったタイガー800であればこそ、トータルバランスを更に高めるディスクローターという機能パーツの効果を実体験して楽しむ事ができました。

バイクライフをより楽しむ為にも、より良いコンディションに整える事をお勧めしたいと思います。

2015-07-29

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