メンバーコラム
スタッフのバイクライフ
2014-07-09
NO.19 CB1100で能登へツーリングに行ってきました その2
今回のツーリングは、往復780Km程の距離で、高速道に始まり、国道、一般道、アップダウンの続くワインディングやタイトコーナーの続く山道?をCB1100で楽しむことが出来ました。
そして1982年にヤマハRZ250の対抗馬としてVT250Fが発売され30年が経ち、社長が駆るインジェンクションになり進化したVTR-Fを見ながら驚くことばかりでした。
NWJC南店を先に出発したVTR-Fを駆る社長を、私とタイガー800を駆る中嶋さんが、後を追うことになり、東海北陸道に載り五箇山ICを目指しました。
CB1100は常用速度+αまでは快適で上体を伏せることもなくエンジン音を聞きながらライディングを楽しみました。それ以上は風圧でメーターバイザーを装着していても役に立たず上体を伏せなければ辛い(タイガー800のフェアリング効果を実感!!)。アクセルを開けると高回転までフラットに吹け上がるエンジンと、フロントサスを変更した足回りは、安定した走りで高速道を楽しめました。
五箇山ICから五箇山トンネルを超え羽咋まで、社長の好きな田園風景を眺め、交通量の少ないワインディングを楽しみました。五箇山トンネルを超えた時は濃霧で路面はウェット。この先は雨かと思いましたが、峠を下ると天候もよくなり安心した。
五箇山トンネルまでの上りの中速コーナーが続くワインディングを、先行するVTR-Fの社長は、Kawasakiを駆るツーリングライダーを横目に、これが250ccかと思うほどハイペースで登って行く。
寄り道・・・?
道中、トラクターを見るや否や突然、VTR-Fの社長は左折して社長の好きなトラクターと記念撮影?まるで子供が興味津々で、ミニチュアを楽しむようにトラクターを横にしながら楽しんでいました。なぜ社長が一人でツーリングに出掛けるのか、何となく判るような気がします。
季節で変化する田園風景を楽しみ、車両のチェックではサスのセッティングを変更したりして時間がかかることもあり、今回のようにトラクターを見て突然立ち寄ることもあり、みんなに迷惑をかけることになるから定番のルートは一人で行くのでは・・・・。
千里浜でも砂浜を均しているトラクターに境遇した。ここでも写真をパチリ。他の人に聞いた話ですが、北海道でもジャガイモを収穫するトラクターや、玉葱を収穫するトラクターに、畑を耕すトラクターをいつまでも眺めて居たりと、CB1100に乗る、山梨の哲也さんからは、孫のトラクターのミニチュアをやろうかと云われるほど、トラクター好きのようです。
車両を仕上げて行くことを目的にしたツーリングでは、こんな風に止まる以外は、車両のガソリンを給油する時と、昼はコンビニで適当に済ませて、あとは走り続けるツーリングを楽しんでいるようです。皆と一緒に出掛けることはあまりないが、いつものメンバーとは、そこのところが絶妙のようで、其々にルートを決め、ソロで走ったり、合流してマスになったりと、気心の知れた其々が、思い思いに楽しんでいる。
道を選ばずには要注意
VTR-Fのガソリンを給油したら、いきなりUターンして、細い道を登り始めた。以前と同じような感じで嫌な予感がする。BMW K100LTに乗ってついて行くと、九十九折れで、しかも道はジャリ道がところどころにあり・・・!越前へスクランブラーに乗って、社長のボンネについて行った時も、細い道を登り始めたら林道を走る羽目になってしまい、道を選ばないところが有るので、今回もまさか・・・?と、冷や汗ものでした。
輪島までは、風力発電の風車のすぐ側を通り、水平線が見える場所に立ち寄り、アップダウンの続くワインディングをCB1100で楽しんだ。先行する軽量、コンパクトなVTR-Fが軽快に走っている、うっかりすると見えなくなってしまうほどで、250ccといえども、インジェクションに進化したVTR-Fは侮れない。
水平線を見た時は、こんなに鮮やかな水平線を能登で見たのは初めてでしたので感動しました。中嶋さんは、何度も能登を走っているが、能登は初めてです、と冗談を言いながら満足そうでした(写真では残念ながら全てを写すことが出来できませんでした)。
そこからは、僅かな距離でしたが、草むらをかき分けながらの道・・・。草むらをかき分けて走行する時はハンドガードが欲しいくらい、枝が手にあたるのだが、ミラーを見るとハンドガードを装着しているタイガー800の中嶋さんは余裕の笑顔でした。
輪島を過ぎて白米千枚田で昼食をとる。休憩すると、何かを口に頬張る中嶋さんは、車両の燃費より人間の燃費が悪く、お腹も膨れてご機嫌のよう。
狼煙から珠洲を目指し、途中からワインディングを走り押水へ、押水から山へ登り、夕日とはいかないが日本海を眺めた後、五箇山から美濃まで国道を走り、美濃から東海北陸道で南店を目指しました。
夜間走行での優れモノ
城端ですっかり日が暮れて、街灯も少ないR156は、御母衣ダム付近はタイトコーナーが多いのですが、先行するVTR-Fの照らすライトの灯りを頼りに、美濃まで夜間のワインディングを楽しみました。
タイトコーナーでは軽量、コンパクトなVTR-Fは、ヒラヒラと軽快に向きを変え加速していくのですが、コンパクトとはいえ車重のあるCB1100ではそうはいかず、バンクすると、フォグランプ付のタイガー800とは様子が違って、前方が見えにくいこともあり、コーナーを立ち上がった時はVTR-Fが離れていく・・・。
足回りからエンジン迄ベストコンディションに仕上がったVTR-Fは侮れない・・・。排気量を生かしフル加速して少しペースを落としているVTR-Fに追いつく。この繰り返しでCB1100を楽しみました。
中嶋さんと、一緒にツーリングを楽しむタイガー800にはフォグランプを装着してあるので、広範囲に照らして、暗い峠道でも安心してライディングできるので、今回はフォグランプのありがたみを肌で感じました。
途中で、中嶋さんのお腹に燃料補給を終えた時、中嶋さんから、おとうちゃんと同世代の社長の後ろ姿を見て、おとうちゃんと同世代とは思えないと・・・。私と中嶋さんは大爆笑!で、社長は苦笑いをしていた。
ベストコンディションでバイクライフを楽しむ
美濃でCB1100にガスを入れて、美濃ICからは私が先行して東海北陸道で各務原ICまで。CB1100の気持ち良く吹け上がるエンジンを加速して楽しんでいると、登りにもかかわらず、タイガー800の後ろをVTR-Fが離れずについてくる。中島さんもVTR-Fがミラーに同じ大きさで写っていたと。
VT250Ⅱ型に乗っていた頃は、250とでは、とてもハイペースのツーリングなど、思いもしていませでしたが、今回のツーリングでは、リッタークラスをリードしながら、ハイペースなツーリングを楽しんでいる、VTR-Fを駆る社長をみて、私の250ccに対する昔の考えは消え去りました。
RBRの乳深さんもVTR-Fを試乗して、昔のVTとはまるで別物であるコメントをアップされています。
社長は、アクセルを一杯開けながら走る事の出来るVTR-Fは楽しくて、走らせているという充実感は、Bigバイクでは味わえない面白さがあると云う。今回のツーリングでは、拘りのメンテナンスでコンディションを整えれば、VTR-Fでも充分にリッタークラスの車両と、ツーリングを楽しむことができると実感出来ました。
タイガー800とCB1100も同様にNWJC独自のメンテナンスにより、アイドリングからでも加速をしていくコンディションに整えてあり、半クラッチなんて全く不要で、狭い山道からワインディングまで、走り続ける面白さで、能登を楽しむことが出来ました。
こんなもんです!では楽しめない
エンジンが不調で、下が無く、半クラッチを多用しなければエンストしそうになると、ユーザーからの問い合わせが、県外からも多くあります。行きつけのショップで診断してもらっても、『こんなもんです』と言われて成すすべも無いようで・・・・・。
メーカー出荷状態の車両は工業製品としては、完成品だが、道具としては半完成品だから、バイク屋がライダーとして楽しむ事の出来ないバイクを『こんなもんです』と云って妥協して楽しめるか?と云うのは、社長の口癖ですが、VTR-Fも同様に、じっくりと付き合って仕上げて見れば、まるで別物で侮れない。
トライアンフのモダンクラシックシリーズやタイガーも同様に時間を掛けて仕上げて、速さより心地良さで楽しめる道具となり、多くの人が楽しまれています。
バイク屋は、やはりバイクに乗って楽しむ事が出来ないと、メカニックとしても問題点を理解することが出来ずに『こんなもんです』と云う対応になってしまうのではと思います。
これからも、皆さんと共にツーリングを楽しみたいと思いますので、車両のコンディションのことからツーリングまで、何なりとご相談ください。
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