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メンバーコラム

バイクは健康療具

2013-08-05

カブ110 NWJCコンプリートにどっぷり Part 2

バイクと人との距離

人間とバイク。この二つの間には、物理的な距離と心理的な距離が存在する。バイクに跨ると、この二種類の距離のうちの物理的な距離が無くなる。言い換えると食事で使う箸の様に体の一部となって使う事の出来る道具ともいえるが、車格によっては心理的に距離を感じる。

カブに乗った状態は、人間とバイクの間にあるのは僅かな心理的な距離だけ。ということになる。

カブ沈下橋

心理的な距離が遠いとその距離を近づける為に(相手を身近に感じようとして)、一先ず知識で距離を埋めようとして、心のエネルギーを活発に使うらしい。

人間関係においては、好きな人に近づくために、好きな人のことを知りたくなったり、そのために沢山の心と身体のエネルギーを消費したりする(経済的に貢いで浪費するなんてことも…)。なんていう事が起こる。

バイクに乗っている時には、心も身体も活動し続けているのだ。心理的な距離を埋めて行くには、普段からよく顔を合わせること(長時間乗ることは効果的だと思う)とよく会話すること(身体の動きとバイクの反応が分かり易いこと)が大切だと思う。

車輌が小さく軽いというだけでも、随分車輌との距離が近くに感じるが、NWJCの高田さんの推奨されている「トレッキングごっこ」は、体の一部として使える道具として自分とバイクとの距離を埋めるのにとても効果的だということを、トレッキングごっこのメンバーは皆、実感している。

トレッキングごっこ

バイクを操るスポーツとしてのライディングについて、講義やレッスンを受けるわけじゃなくて、ごっこ感覚で五官をフル活用していくことを何度も繰り返すだけ。でもその過程で、バイクと会話する為に必要な、自分自身の身体の操り方が、知らず知らずのうちに身についたと言ったらいいのか?身体意識も同様に知らず知らずのうちに向上してしまっていたと言ったらいいのか?

いつの間にやら、自分とバイクという乗り物(機械)との心理的な距離が縮まっていた。実際に、トレッキングごっこの後にバイクに乗って、車輌がひと回り小さく感じたり軽く感じたり、不思議な体験をした人は多い。

そういう効果もあってか、今回のツーリングでも、カブ110 NWJC コンプリートと会話が弾んだ。

ゴールドウイング1800とカブ110 NWJCコンプリートでは車重には大きな違いが有るが、トレッキングごっこで、知らず知らずのうちに身に付けた丁寧なアクセルワークが、ごく低速域での安定に活かされている。

巨大な車体に400Kgを超す車重を持つゴールドウイング1800の場合は、エンジンコンディションが整っていないと、立ちゴケ等に対する不安から半クラッチを多用する乗り方となってしまって、アクセルワーク云々どころでは無くなり、心理的な距離は遠くなる。エンジン調整をしてもらった後のゴールドウイングは、中低速の使い勝手が良く、車輌が軽く感じられ、心理的な距離が近くなるのを実感した。

GL1800

カブの場合エンジンの調子がいくら良くても、微妙なアクセルコントロールが出来ないと、これまた失速することになる。小排気量の面白い処でも有るのだ。

大柄で重量級のゴールドウイングよりも、カブ110 NWJCコンプリートは小型軽量だから、車輌の本質と言うか、車輌の持っている長所も短所も分かり易いから、バイクとも会話をし易い気がする。

今回の私のカブ110 NWJCコンプリートは、吟味されたファイナルレシオと新しいスプロケット(原付用の一般的なスプロケットよりも10倍近く高価なのを装着した)が威力を発揮して、能登キャンプツーリング時と比べると軽いと言うかスムーズになっていると言うか、とても良い感じになっていた。こういう変化を感じ取れたことがとても嬉しかった。

ゴールドウイングやスクランブラーと比べると、110ccの排気量の非力さは否めないところだと思うが、車輌の変化が分かりやすいので、車輌と会話が弾んでいる状態になって、心地良い時間を過ごせた。だから、今回のツーリングでカブ110 NWJC コンプリートとの心理的な距離が一段と短くなった気がする。

カブとGL

大型バイクとカブ110とで同じ場所へツーリングに行く場合、物理的にと言うか、見た目では同じ距離を走るから人間が消費したエネルギーは変わらないのでは?と思っていたが、バイクと楽しい会話をしながら走っていると、嫌な疲れを良い疲れが包み込んでしまって、心のエネルギーを無駄遣いせずに過ごせた感じがする。

3タイガーキャンプ

こういう経過の繰り返しで、余計な心的エネルギーを働かせる必要が無くなり、疲れなくなるんじゃないかな?

とにかく、二泊三日で一般道ばかり、約1,200kmを走ってきたが、お尻は痛くなったものの、想像していたよりも全く疲れずに、そして心地良く走り続けることが出来た。

梅干を買いに三方五湖へツーリング

6月はカブ110 NWJCコンプリートに荷物をたっぷり積んだ重装備でのツーリングを楽しんだので、7月はちょっと気軽に軽装備でのカブ110 NWJCコンプリートを楽しむべく、小浜・三方五湖方面へ日帰りツーリングに出かけた。

酷暑を乗り切るには梅干はピッタリの食べ物で、美味しい梅干を高田さんにもらったいつものメンバーは、この梅干を買いに行くぞ!と意見が一致し、出かけることになったのだ。

カブ県道1

軽装日帰りツーリングとはいえ、梅干をたっぷり積んで帰ってくる予定だったので、そのあたりは、プロ仕様をベースにしたカブ110 NWJCコンプリートならではの積載力を当てにしたツーリングでもあった。

この時は、いつものメンバーに加えて、r.b.r の乳深さんと合流した。集合時間に決して遅れないという几帳面さからか?「速さより心地良さで走り続ける楽しさ」を持つカブ110 NWJCコンプリートのツアラーとしての資質を甘く見てしまったのか?乳深さんは集合地点に、集合時間の30分以上前に到着したらしい。

RBR カブ

話しを聞くと、乳深さんもカブ110 NWJCコンプリートの魅力に嵌ってしまったらしく、大変ご機嫌な様子が伺えた。

バイクは健康療具

ツーリングの翌日、ツーリング前に溜っていた悪い疲れをツーリングの心地好い疲れが包み込んでしまい、清々しい気持ちになっている自分がいた。やっぱりバイクって素敵な乗り物だなと思ったりした。

バイクに乗って、速さより心地良さで走り続けると、心が豊かになっている自分に気付くから不思議だ。話をする時は、自然と笑みがこぼれるから心の様子が良く分かる。

日常生活を離れて、ツーリングして自分の愛車の心地良さを味わうのは、とても贅沢で中身のある時間を過ごすことだと思ったりする。一昔前のCMでやっていたプライスレスな時間を愉しむというのは、こんな感じかな?なんて思ったりした。

カブ110 NWJCコンプリートにどっぷり Part 1

2013-08-05
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