メンバーコラム
バイクは健康療具
2014-08-11
スクランブラーを愉しむ その2
進化したスクランブラーで東北へ
今年の7月の連休は、高田さんが毎年恒例にしておられる東北ツーリングに、いつものメンバーと共に参加した。この東北ツーリングには、いつものメンバーに加え高田さんの知り合いのバイク屋さんT.K.さんも参加され、5台のスクランブラーで出かけることになった。
ツーリング前にはNakaさんKさんと一緒に、車輌のチェックを兼ねたショートツーリングに出かけ、さらに、以前から高田さんNakaさんKさんがテストをしていたウインドスクリーンを装着して、準備万端で臨むツーリングになった。
天気がすぐれないという予報だったけど、いつも通り気分は上々で出発することが出来た。進化したスクランブラーは、私にどんな体験をさせてくれるのだろう?
北海道を楽しんだのはNWJC 2012仕様
私がスクランブラーに乗って3泊以上のツーリングに出かけるのは、2012年9月に高田さんKさんと北海道へ行って以来で、とても久しぶりのことだった。
私のスクランブラーは2007年式のキャブレター仕様だけど、インジェクション仕様のKさんのスクランブラーに引けを取らない、滑らかさと力強さを手に入れて、ノーマルとは比べ物にならない程、心地良く走ることが出来る仕様へと進化していた。
北海道へはゴールドウイングで行く予定だったが、スクランブラーが物凄く心地良くなったから、急遽、スクランブラーで行くぞ!と心変わりしてしまったことが思い出される。あの時もスクランブラーで一般道をメインに約2000km走り、とても楽しかった。
今回はNWJC 2014仕様だ!
その後も、高田さんは、バイク屋とライダーの目線から、NWJCスクランブラーを日々進化させ続けていて、バイク屋としてのコダワリ病は鎮静しなかった。
この2年間、NWJC 2012仕様から2014仕様へ、外観上は、フロントスクリーンの形状と取付けが変わっただけだ、けれど、速さより心地良さで、高速も含み一般道をメインに、長距離を走り続けることがとても楽しく、865CCらしい力強さと軽快感が際立った2014仕様に進化して行った。
その他は無意識に力んでしまうシートポジションにも改良が加えられ、ツーリングに出かけて、エンジン、足回り、ライディングポジションなど、色んな進化を体感して、スクランブラーは増々魅力的な一台になった。
楽しくて…不快な疲労感がなくて…、とにかく楽しめる仕様になっている。
雨の中でも、タイヤの接地感が解りやすく、荷物が満載状態でも軽快な走りで、スクランブラーとの会話が弾むから疲労感も無く楽しいのだ。
梅雨明け前の過酷な条件下での東北ツーリング
出発前のミーティングで高田さんから、梅雨明け前の東北地方は、天候が安定しないから、毎年酷いメに遭うと聞いていた。雨天用の装備を充実させなければならないと聞いて、レインウエアー、オーバーソックス、グローブなど、装備にも気を配った。荷物を入れるバッグも防水性の高いものを準備した。
スクランブラーは、フロント19インチのタイヤが装備されていることから分かるように、モダンクラシックらしい走りを楽しむには、緩やかな弧を描くようなラインで、車体を抉る事無く、必要以上に傾ける事無く、スピードのムラも無く、スムーズに優雅に走るよう心掛けている。
今回のような雨天で路面が滑りやすい時には特に、そういう乗り方は転倒リスクも少なくて、とても良いと実感出来る。そういうことが分かるようになったのは、私も上手く走れるようになったぞ!と錯覚するくらい、スクランブラーのトータルバランスが向上していることが実感できる。
2年前の北海道でも雨に降られたけど、今回の東北ツーリングの方が悪天候で、豪雨の峠道も走ることになった。しかし、2014仕様は、雨でも晴れでも、峠道の九十九折や登りも降りも、その悪天候の中をスクランブラーと会話しながら心地良く走る余裕があり、楽しむことが出来た。
疲れはあるけど不快な疲労感は無い
1日が終わり宿に着いた時は、10時間ほどバイクに乗っていたのだから筋肉の疲れはあるけれど、楽しかったなぁ、もう少し走っていたいなぁ、という感じだ。この感じは2012仕様と比べて雲泥の差で良い感じになっている。スクランブラーとの会話が、凄く楽しいのだ。いつものメンバーのNakaさんKさんも同様である。
加減速はスムーズで、登りでも下りでもアクセル操作とエンジンのレスポンスが連動していて、一体感があり、スクランブラーの反応が良い、大きく傾けなくても向きが変わる。鼓動感もあって心地良い。
半日程度のツーリングでも実感できる違いは、丸一日、数日間走ると、確実に疲労感として表れるようだ。北海道を走ったNWJC 2012仕様では、帰りのフェリーの中ではグッタリとしていて疲労感があったが、今回のツーリングでは、4泊目の宿に着いた時、心地よい疲労感が少しあった。
トータルバランスが向上して新しいウインドスクリーンの効果が加わると、こんなにも違うのか!と感動した。
今回のように、東北は梅雨明け前で集中豪雨もあり、2012仕様だったら、無意識に腕や肩に力が入って、疲れてしまっていたと思う。同じスクリーンをつけた2010仕様?を駆るバイク屋のT.Kさんは、宿に着くとグッタリした表情をされていたように思うが…・。
トレッキングごっこで五官を刺激
車輌のトータルバランスが良くても、トレッキングごっこで五官を刺激して繊細な感覚を覚醒させることが大切だと思う。五官の覚醒度合いが低いと、スクランブラーとの会話が減ってしまって、味わえる心地良さが少なくて、それが積み重なって疲労感になってしまうこともあるようだ。
雨の中で走るのは一般的には嫌なことだと思われるが、思い込みにより、転倒してしまいそうだとビクビクしながら走ると、無意識に体に力が入って、バイクと会話が出来なくて疲労感が倍増する。感性豊かにスクランブラーと会話が出来て「タイヤの接地感はドライの路面程は無いけれど、今のは好い感じじゃないかなぁ」と楽しみながら、ポジティブに走ると嫌な疲労感は無い。
バイク屋T.K.さんは、前を走るいつものメンバーの2014仕様のスクランブラーを見て「皆、楽そうに走っていくなぁ。」と思いながら走っていたそうだ。車輌のトータルバランスの低さをライテクでカバーする走りでは、疲労が蓄積してしまい、楽しめないのでは・・・と心配になる。
バイク屋さんも楽しみ方も十人十色
見た目の機能パーツや装備品が全く同じスクランブラーでも、バイク屋T.Kさんのスクランブラーは、2012年に北海道を走った私のスクランブラーと同等らしく、同じペースで足並みを揃えて走ることは、根をつめた走りを強いられる様子が伺えた。それに加えて、一緒にツーリングを楽しもうという感じが乏しいように感じられたのは、何故なのだろう?
バックミラーに映るT.Kさんのスクランブラーは、私のスクランブラーをピッタリマークするようにくっ付いたり、時に車輌が判別出来ない位小さくなり、情緒不安定な走りと言えば良いのだろうか、スクランブラーとの会話を愉しむことも無く、ライテクで乗りこなそうとしている感じに見える。
私が見たT.Kさんのツーリングスタイルは、私達と一緒に楽しみながら、素適なバイクライフの提案をテーマとして、スクランブラーを進化させている、高田さんとは、明らかな違いも感じられた。
T.Kさんも、以前キャンプでご一緒した大阪のバイク屋さんS.Tさん同様に、ワインディングでのライン取りやライディングフォームもライテクを駆使した走りのようでもあり、長距離ツーリングを楽しむ走りとは思えないものだった。それが、S.Tさん曰く、50代ライダーの走りなのだろうか、疑問が残る。
それは、言い過ぎかもしれないけど、速さを求めてテクニックを駆使して刹那的にバイクを楽しんでいるようで、高田さんの提唱する「速さより心地良さで走り続ける楽しさ」というテーマとは全く違う楽しみ方であるらしい。
長距離ツーリングを一緒に楽しむ中で、そういう走り方は余裕が感じられず、如何なものかと思えてしまう。そういうのも疲労感に繋がってしまって、ツーリング後の満足感が薄れてしまうよう思えるが・・・。
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