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メンバーコラム

バイクは健康療具

2017-08-28

バイクライフを振り返る その2

しまなみ海道キャンプツーリング平成29年版

今年も春にキャンプツーリングに出かけようと計画を練っていたのだが、3月4月は天候に恵まれなかったり日程を調節出来なかったりで、5月の連休を迎えた。

生口橋

女性ライダーであるNWJC南店の伊藤さん(Y・110さん)は、普段からカブ110 NWJCコンプリート プロトタイプJA07型を足として使っておられるのだが、今年に入りJA10型のカブ110 NWJCコンプリート(カブ・コンプリート)に乗り換えられた。そして以前から行きたいと仰っていた九州へツーリングに出かけるとのことで、高田さんと一緒に準備を進めておられた。

カブ・コンプリートは女性ライダーでも楽しめる仕様なのか?大丈夫だとは思うが、少し心配だったので、全行程にご一緒することは叶わなかったが、九州へ旅立たれる高田さんとY・110さんをしまなみ海道まで最後尾から見守って走ることにした。

しまなみ街道からは、一人で四国を横断して徳島からフェリーで和歌山へ渡り、その日の内に岐阜まで帰ることが出来た。大らかにのんびりと走っていたのだが、気付けば1泊2日1000kmのキャンプツーリングとなった。

心配していたが

私や高田さんは、キャンプ道具をテンコ盛りにしたカブ・コンプリートを駆り、何度もツーリングに出かけているので、車両が身体に馴染んでいる。体格の華奢な女性ライダーが同じように荷物を積んだ状態でカブ・コンプリートに乗るとどうなるのだろう。

最後尾から高田さんと伊藤さんの姿を見ると、車両とライダーの比率が違い、伊藤さんの車両は同じカブだけれどとても大きく見える。

カブが大きく見える

初めは、慣らし運転だった為か、車両の重量に慣れていなかった為か、信号待ちや車線変更の際に、身体に力が入っているのか少しぎこち無さを感じる場面があった。しかし、徐々にカブ・コンプリートとの一体感が生まれ、高田さんと一緒にスムーズな走りで旅を楽しむモードに突入された様子であった。

取越し苦労

自分自身のことを思い返してみると、初めてカブ・コンプリートに荷物を満載にしてキャンプツーリングに出かけた時には、Y・110さんと同じように最初はぎこち無かったと思う。そして、暫く走っている内に、とてもスムーズに走ることが出来ている自分に驚いたのだった。

荒れた路面でも

それまでに乗っていた17インチのDream125とは安定感がまるで違っていた。沢山荷物を積載した時でも全くふらつくことがなくブレーキも良く効き、安心して走り続けることが出来た。その上燃費も良かった。

カブ・コンプリートのタイヤは14インチだけれどフレーム自体は17インチのカブシリーズと共用だから、身長170センチの私が乗っても、ライディングポジションに窮屈さを感じることは無く、リラックスして乗り続けることが出来る。さらに、カブ・コンプリートのアルミケースやサイドバック用のサイドラックは、取り付け位置についても、実体験を基に細かく吟味されているので、使い勝手や乗り心地などあらゆる面で、とてもバランス良く仕上がっていると思う。こういう所にバイク屋でありライダーである高田さんの拘りを感じる。

ゴー・ストップ時に安定感があり、取り回しも楽になっているから、小柄な女性が荷物を満載にしていても違和感無く乗り続けられるのだ。

心配して見守っていたのだが、Y・110さんを通じてカブ・コンプリートの魅力を再確認することになった。Y・110さんは現在進行形でカブ・コンプリートのポテンシャルを私以上に実感しているところなのだろう。

多々羅大橋入り口

私の心配は取越し苦労だったようだ。

人車一体となり、悠々とカブ・コンプリート・エクスプレス仕様を駆るY・110さんの後ろ姿は、お世辞抜きで格好良いと思った。

カブ・コンプリートに乗りながら大型バイクを見ると

JA10型のカブシリーズは、インジェクションだけれど、構造は比較的シンプルだ。そのシンプルさからかライダーとのマッチングが良いように感じられる。長時間乗り続けていても、違和感はほとんど無い。そして、大らかな気持ちで旅を楽しむことが出来る。

そういう旅を楽しんでいる途中で、爆音を響かせて3台並んだカブの中へ強引に割り込みながら抜いていく無礼な大型バイクと遭遇したり、カタログで大陸横断を謳っているような大型バイクをフェリーの乗り降りで、フラフラしながら取り廻している姿を目にした。

フェリー乗船

そんな時に大型バイクは、日本の交通事情の中では、異質で規格外で扱い難いように見えてしまう。旅の道具ではなく、まるでエクササイズマシーンのようではないかと思えて来るので不思議だ。

十和田湖ツーリング平成29年版

山形

今年の十和田湖へのツーリングは、高田さんはSL230欲張りなおっさん仕様で行くとのことだった。しかし、私のXR230の深化は微妙なところで止まっている。私は暫くゴールドウイングで長距離ツーリングへは出掛けていなかったので、ゴールドウイングの(小排気量とは違う)魅力を再確認したいなという思いがあった。だから、「去年はゴールドウイングで行く予定だったのが、体調を崩された為に急遽カブ110 NWJCコンプリートで行くことになったので、そのリベンジの意味を込めて、ゴールドウイングで行きましょう。」と誘ったところ、OKが出た。

いつものメンバーのKさんは、少しずつ拡がりつつあったアフリカツインCRF1000との心理的な距離が、NWJC拘りのメンテナンス+αによって縮まりつつあるようで、アフリカツインで参加されることになった。

ゴールドウイングを駆る

今回のゴールドウイングで行く長距離ツーリングは、不思議と緊張感があった。この緊張感は、今までも感じていたかもしれないが、それ程気にしていなかったり、無視しようとしていたのだろう。

しかし、最近になってカブ・コンプリートに乗りながら大型バイクについて色々と思う処があったので、今回のツーリングでは悠々とした心持ではなく、意識しているわけでもないがそこはかとなく緊張感のようなモノを感じていたようだ。

今回ゴールドウイングで走っている私の姿を、カブ・コンプリートに乗っている私が見たなら、一体何を思い、どう感じるのだろう。大排気量で走りに余裕があるから長距離ツーリングには最適だと思うのだろうか。

坂を上る

実際にゴールドウイングを駆り、少しずつ車両が身体に馴染んでくると、カブ・コンプリートに乗っている時とは違う充実感がある。操る為に、体力や集中力を無意識のうちに使っているからだろうか、適度の緊張感があるからだろうか、頭の回転がカブ・コンプリートに乗っている時と比べて、早くなっているようにも感じる。

ゴールドウイングでは何を楽しんでいるのか?

カブ・コンプリートに乗っている時には、それ程感じていないことだが、大型バイクに乗ってツーリングを楽しむ中には、バイクを操る為に、四肢の踏ん張りや体幹の使い方まで、より一層身体を操ることにシビアさが必要になる。カブ・コンプリートに乗っているイメージで操ろうとしても、ゴールドウイングは曲がって行かない。そういう操る充実感が大きな部分を占めているように感じる。

氾濫寸前

ゴールドウイングに乗り始めた頃は、今以上に思うように曲がって行かない車両を無理矢理傾けてコーナリングさせ、ステップは疎かアンダーカウルまで地面で擦りながら走っていた。前を走る高田さんの駆るゴールドウイングのように浅いバンク角でスムーズな走りに近付く為に、出来ないことが出来るようになる為に、という向上心や、少しずつ上達する達成感等が、楽しさの大半であったように思う。

よそ見しながら

私の場合、走り始めて半日くらいは、ゴールドウイングと自分の身体が上手くマッチングせず、思うように動かせなかったりする。そのことを自覚したカブ・ライダーの私から見ると、まさにエクササイズマシーンに乗ってバイクを操る練習をしているような状態は、楽しくなさそうに見えるに違いない。

今回のツーリングでは、旅を楽しむことよりも、ゴールドウイング・ライダーとして、車両との一体感を楽しむことが充実感の大半を占めているように感じた。

それもまたゴールドウイング適齢期ならではのバイクライフなのだと思った。

砺波

一緒に走っているアフリカツインのKさんは、乗り始めて間もないアフリカツインとの一体感を模索しながら楽しんでいるようだった。

空冷のスクランブラーがお気に入りのRBR乳深さんも、カブ・コンプリートユーザーになられ、その魅力に気付かれ、仲間と共に楽しんでおられるようだ。

→RBR『第三回 RBRカブ110NWJCコンプリートツーリング 岐阜県板取街道から明宝へ』

次回は、大排気量小排気量を問わず、バイクライフを豊かにする上で大切なことについて考えてみようと思う。

2017-08-28
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