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メンテナンス

ユーザーボイス

2015-01-12

東京都 H・Mさん ─NC700X/5,492Km─

トライアンフT100に乗る元バイク屋のメカニックで、旧知の間柄であるベテランライダーのA・K氏が、NWJC2014仕様へバージョンUPのため、東京からNC700Xに乗るH.Mさんを伴って来店されました。


寒い雨の中、仕事を終えてから深夜に東京を出発して、NWJC南店10時着でT100とNC700Xがやってきました。

H・Mさんは、以前からNWJCの試乗車として使っているNC700Xコンプリートに興味を持たれていたようです。NWJC独自のツアラー仕様にした経緯など聞かれましたが、説明よりも試乗して頂き体感してもらうのが手っ取り早いと思い、試乗して頂くことをお勧めしました。

試乗を終えた第一声は「同じNC700Xとは思えない、滑らかで力強く乗り易い。これと同じになりますか?」と訪ねられ、勿論OKですと即答!です。

お客様の要望

NC700Xに乗るH・Mさんは、何となく乗り難く、どのようなメンテナンスを依頼すれば良いのか迷われていたようですが、試乗後に仕様を説明することによりメンテナンス内容が決まりました。

トライアンフT100に乗るA・K氏はエンジン調整とフロントサスの換装、その他NWJC2014仕様へバージョンUPの作業です。

診断&メンテナンス

走行距離は5,492Kmとそれほど延びていませんが、HONDA車と云えどもエンジンチェックから始めることにします。

新車時の組み付けは、他メーカーとは比較にならないほど精度が高いのですが、慣らしを終えてアタリが出始める走行距離になると、バルブクリアランスは必ずチェックする必要があります。

測定してみると案の定、基準値外となる計測値が3ケ所 最大値が1か所ありました。

バルブクリアランス
 INEX
基準値 0.15~0.19 0.26~0.30
測定値No.1 0.18  0.18 0.27  0.28
No.2 0.20  0.20 0.30  0.31


アンダーカウルとラジエターを取り外し、シリンダーヘッドカバーを外すとバルブクリアランスを調整するタペットアジャスティングスクリューが顔をのぞかせてきます。

NC700Xの場合、シム交換を必要としないのでカムシャフトを外すことも無く、エンジンも前傾しているので燃料タンクを外すことも無く作業時間は意外に短い。ツインエンジンですがスロットルボディーも一個のため同調を確認することも必要とせず、実に整備性が良いのでメンテナンスはとても楽です。


NWJCオリジナルWPフロントスプリングに交換するため取り外されたNC700Xのフロントフォーク、ホルダー部分にサビが・・・。


フロントフォーク交換作業中のNC700Xの後ろには、A・K氏のNWJC2014仕様へバージョンUPを進めているT100が見えます。

トライアンフT100に乗るA・K氏は、NWJC2014仕様へバージョンUPの作業に元バイク屋としての腕を振るって、フロントスプリングの交換や強化ステムベアリングの交換など、協同作業を楽しまれていました。

NC700Xが乗り難い原因の一つであるフロントサスの組み替えとプリロード調整が出来るアジャスタを取り付けて、NWJCが推奨するエンジンオイルEPL PL300に添加剤PL500を添加してオイル交換も終わり総ての作業が終了しました。作業終了後は岐阜で一泊されて翌日に帰られるとのことでした。


メンテナンスが終わった翌日、NC700XとNWJC2014仕様へとバージョンUPしたトライアンフT100の2台が東京を目指して出発されました。

★A・K氏のトライアンフT100に関する診断&メンテナンス欄は割愛させていただきました。

お客様のインプレ

NC700Xをメンテナンス後のチョイ乗り試乗では、エンジンは滑らかで力強くなり、足回りは接地感がupしてフロントタイヤの位置がよく分るようになって扱いやすくなりました。

これからのツーリングが楽しみです。

同時にNWJC2014仕様へバージョンUPした、トライアンフT100に乗るA・K氏からはメールでインプレを頂きました。

帰りの疲労度の違いや平均巡航速度の向上、コーナーでの接地感の飛躍的向上など効果は目を見張るものがあり、東名海老名⇒圏央道ジャンクションでの下り中高速コーナーでは感動を覚えたほどです。

今回の結論は「バイクが素直だと身構えない分ライテクが向上した以上の効果があり、バイクライフ上達への近道である」と思いました。二人で話した結果ですが、「シックリくると自然と力が抜けるので上手く走れる」事が実感できました。

メンテナンスMEMO

NC700のフロント周りの違和感を訴えるライダーは意外に多く、リアサスが硬いとかフロントが柔らかいとか色々な意見があるようですが、エンジンコンディションとサスの両方の相乗効果が高く、より乗り辛くなっていると思います。

サスを組み替えてセッテイングを変更してもエンジンコンディションが整っていないと、やはり乗り辛く違和感が残ります。

HONDAだから、新車だから調子が良くて当たり前、というのが一般常識のようですが、個体差もありますから、ナラシ運転でアタリが出始めて走行距離が延びてくれば当然エンジンの調子は変わります。

ドライブチェーンを調整することは周知のとおりですが、4サイクルエンジンの場合バルブクリアランスを点検して調整することは特別な事の様に思われています。しかし、ドライブチェーンを調整する事や空気圧を調整するのと同様に心地好い走りの為には絶対に必要な作業です。

ドライブチェーンが調整出来る様に、バルブクリアランスを調整するタペットアジャスティング機構やタペットシムが、部品として ”なぜ” 何十種類も用意されているのか「推して知るべし」ではないでしょうか。

組み付け精度の高いHONDAのバイクであっても、エンジンコンディションはマフラー交換やサス交換よりも最優先されることなのですが、HONDAだから・・新しいから・・・このパーツを組み込めば・・・と勘違いされているのが実情のようです。

NC700Xは、コンディションを整えればスクランブラーと同じ270度クランクから発せられる鼓動感も気持ち良く、低重心で安定感もあり、コンディションの整ったNC750Xやタイガー800と比べても何ら遜色なく、心地良く走り続けることを楽しめて、日本の道を楽しむには最適なツアラーとなります。

元バイク屋のメカニックでもあったベテランライダーのA・K氏は、トライアルやオフロードも楽しみ、よりバイクライフを楽しむためのライディングスクールのインストラクターもされていますから、バイクのコンディションを整える事はライテク向上の近道でもあることを充分承知されています。

ライテクが無いから上手く乗れないのではなく、上手く使いこなして乗れば乗る程に愛着が湧いてくる1台を得るため、素適なバイクライフのため、トータルバランスを整えるメンテナンスをお勧めします。

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