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悠々ファンライド

悠々ファンライドのメンバー 澤田さんの試乗記

2013-09-08

NC700Xのその後 後編

NC700Xでキャンプツーリングにて

あれからキャンプツーリングに参加させてもらって一緒に走っているうちにNCの印象がまた変わってきたので感想を伝えたいと思います。

キャンプの朝

まだスプリングの馴染みが悪く、動きが渋いだろうとの事だったのでサイドケースやリアシートに荷物を沢山積んで、サスが動きやすい状態?で臨みました。

CBR250に付いていくのに精一杯だった事もあったので社長に指摘されてようやく気づきましたが、5月のキャンプツーリングに比べて明らかにペースが上がっているのにもかかわらず、前回のように必死になって恐怖心を抑えながら走っていた時よりもいくらか安心感もあり、同じ必死でもずいぶん違うなと思いました。

トレッキングごっこを体験した事も精神的に余裕が出来た要因の一つかもしれませんが、サスが変わった事によってこれだけの変化が起きたのだなと思いました。

カーブのきついコーナーなどでバンクさせる恐怖感は消えた訳ではありませんがフロントの接地感やサスが踏ん張っていると感じる事による安心感は、ノーマルの物とは比べ物にならないと思います。

フロントサス交換後

免許を取ってリードに乗り始めた頃は、サスペンションは路面からの衝撃を和らげる為にある物ぐらいにしか思っていませんでしたが、こういった事を体験するうちに機能的な面だけでなく、路面とライダーを繋ぐ(感覚的な事ですが)という自分が思っている以上に重要なパーツの一つなのかなと思いました。

トレッキングごっこについてここまで書きませんでしたが、砂や砂利が浮いているような峠道を走る時などでアクセルワークが多少丁寧になったおかげか露骨に滑るような事もなく無事通過出来、サスの効果だけではないかなと思う所もありました。

NC700Xで初めてのタンデム

キャンプ場から買出しに行く際に、社長にNC700Xに乗ってもらい始めてタンデムを経験しました。
色々ショックは受けましたがNC700Xのポテンシャルの高さに驚きました。1年以上乗っている自分がこれだと、安かろう悪かろう、最高速が・・・、エンジン回らない・・・と思っている人ならかなりショックを受けるのではと思うぐらい走りました。

加速状態ではアクセル操作をしていないのでは・・と思うほど滑らかにスッ~スッ~と速度があがり、速度は高いままでのコーナーリングは緩やかに倒れ込んで、減速状態でもシフトダウンしても、とにかく滑らかで、アクセルを操作していないのでは(アクセル操作はトレッキングごっこと同じで開度が違うだけとのこと)・・更に速度が上がっていく。それでもまだ余力があるとの事なので驚きです。

ちなみにこのタンデムは色々ヒントを得るために自分が頼んでしてもらったのですが、しばらく走り何となくスピードに馴染んだと感じてから、ハイペースになってから減速時は耐え切れず社長に圧し掛かる状態になり色々支障があったとの事で、(加速は腹筋、減速は背筋を肝に銘じました)迷惑をかけましたが、いつか笑い話になるよう自分も乗れるようになりたいです。

ベストコンディション

NWJCではバイクのバランスを考えた上でコンディションを整えているとの事ですが、今回のツーリングで色々知りました。
自分のNCは約1年前にエンジン調整をしてもらったのですがそれだけではダメだったのだろうなと思いました。

確かにそれを行う前よりは格段に良くなったのですが、今になってようやく当たりが付き始めたのか吹け上がり方や粘り方がまるで違い、さらに車体が軽く感じるようになりました。物は経年劣化するものだと思っていたので驚きました。

山岳路

社長はNWJCお勧めの車両を知るために何回も長距離を走り、不満な所を整えたらまた走り、テストかチェックを名目にツーリングを楽しんでいるのが本音とのことでしたが、コンディションを整えることを繰り返しているので、そういった車両は慣らしもろくに終わってないナンバーが付いただけの試乗車とは別物だと思います。 

CBR250Rと共に

今回のツーリングで社長はCBR250Rでしたがコンディションが整っていると250でもこんなに軽快に走れるのかと、後ろから見ていて驚きました。自分も排気量に囚われていたのだなと思いました。

バイクライフを楽しむ為に

以前、私がNCを購入したくてあるお店に聞きに行った時にCBR250Rをなぜか勧められ「CBR良いですよ」と言うのですが、それを言うだけで乗っての体験談などが無いので、じゃあどういった所が良いのか?・悪いのか?と大事な部分が無いので興味を惹かれませんでした。

私はNC700Xにしか眼中になかったのでこの程度ですが、例えば250のフルカウルモデルでCBR250RとカワサキのNinja250のどちらを購入するか迷っている人がお店に行った時にただ「CBR良いですよ」と言われただけではとても買う気にはならないと思います。

実際に乗ってみないと分からない事なんて山ほどあると思うのでスタッフの方は、乗って車両を知り、お客さんの使用目的を聞いた上で勧めた方が余程お店にとってもお客さん(初めての方なら尚更)にとっても良いと思います。

販売を最優先に無責任な事を言って、消耗品の交換を整備とするだけの商売をしていたら、お客さんがバイクに乗るのを楽しめなくなり、バイクの楽しさを知らないままに一過性の遊びとして終わるのではと思います。

軽快に

そういった点でNWJC南店は、トライアンフやBMWのメンテナンスなど外車なども扱っているので、敷居の高いお店だと思っていました。しかし、意外にもホンダをはじめ、トライアンフ、BMW(外車)など車種やライダー経験に関わらず丁寧なアドバイスをして下さったり、面倒見の良い経験豊富なツーリング仲間が集い、乗れない自分をツーリングに誘ってくれるだけでなく、トレッキングごっこで面倒を見ていただいたり、一緒に走る事によって走り方を見て感覚的に体験して学べたりと、一人で気ままに楽しめればいいかなと思っていた頃に比べればバイクライフの視野が広くなって気持ちにも余裕が出来ました。

思い返すと経験の無さから緊張し警戒して走り、それによってそこから来る疲労などであまりライディングそのものを楽しめてなかったのだなと思います。そんな風に緊張して体もガチガチに力んでいた為に自然に曲がらないしとっさの判断に体の反応も遅れたりと危ない事だらけでした。

私もいつか社長やツーリングに誘って下さるNakaさん、村田さんはじめ多くの方々のように乗れるようになって、周りにバイクライフを楽しみたいけどどうしたらいいのか分からない人がいたら自分が感じた事を伝え、一緒にツーリングを楽しめるようになりたいです。

澤田 亮
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愛車:NC700X||Lead
NWJCから:スタンダードのNC700Xに乗るライダーが、外観が僅かに違うだけに見えるNC700X NWJCコンプリートを、試乗ツーリングにて実走させて感じたこと思ったことは・・・。
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