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七馬力紀行

カブワールド

カブ110NWJCコンプリートで1,000km越えのロングツーリング

今年の初ツーリングは、カブ110 NWJCコンプリート(以下カブ110コンプリート)でのキャンプツーリングであった。

2013年にJA10型のNWJCコンプリートがリリースされて、昨年5月の列島縦断でExpress仕様にバージョンアップされたのがきっかけで、昨年6月よりJA07型NWJCプロトタイプからJA10型のNWJCコンプリートに乗り換えた。

JA10コンプリート

昨年末、高田さんがカブ110コンプリートで四国から日本海側へ抜けて三泊四日のキャンプツーリングに出かけるという話しを聞きつけたので、一日遅れで合流した今年の初乗りが、JA10型では初の1,000km越えツーリングとなった。

同じカブ110コンプリートに乗る、高田さんの知人でバイク屋の小藤さんも参加されて、カブ110コンプリート3台で1,000Km越えのロングツーリングを楽しんで来た。

安定した走りと見た目の安定感

冬期のキャンプツーリングは、いつものキャンプ道具に加え、新たに購入した焚き火台と炭のセットも積み込み、冬用シュラフにエアマットをダブルで準備するなど、ビッグバイクと同等の積載量となり、今までで一番沢山の荷物をカブ110コンプリートに積み込んだ。

キャンプに必要と思われる装備を充分に(買出し無しでOKな2泊分の簡易食料まで)積載出来るように、積載量を増やすためウルフマンサドルバッグを装備した。

キャンプ

積載量はアップしたが、サイドバックを装着して重心を下げたから、安定した走りが生まれたようだ。以前タイカブで使っていたアルミパニアは、休憩やキャンプ場などで取り回す時に足に当って邪魔になっていたが、ウルフマンサドルバックは程良い大きさで邪魔にならないのも良い。

安定感

大きなトップケース(容量76L)を取り付けていても、このバックを装着した末広がりの後姿は、ズッシリとしていて安定感があり、見た目もツアラーの雰囲気満点で良くなった気がして満足だ。

仕事が終わってから、日付が変わる迄に兵庫県まで200Km

出発時に小雨が降り始めていた。ウェアは、冬装備にレインウエアーを着た状態だから、身体の動きが悪い。こんな状態で大丈夫だろうか・・・?

さらに未体験の積載量では、深層心理では大丈夫かな?と言う思いもゼロではなかった。しかし、それ以上に、私のカブ110コンプリートは、列島縦断のExpress仕様と同じ仕様だから大丈夫!という変な自信があった。

→バイク屋の備忘録『カブ110NWJCコンプリートで日本列島縦断』

走り始めて暫くすると伊吹山から木之本へ抜ける峠道を越える途中で、不安が払拭されていく。
以前、もう少し軽量な状態で走った時よりも、明らかに乗り易くなっている。NWJCオリジナルパーツのシートスタビライザーの効果も大きいと感じた。これは楽しい!と変な自信は確信に変わった。

気温2~5℃の小雨の降る夜道を走ったのだが、NWJCオリジナルのウインドスクリーンの防風と整流効果も素晴らしく、時折ヘルメットのシールドを開閉しても眼が沁みるようなことも無かった。

スクリーンとナビ

沢山の荷物が載っていても、楽々と交通の流れに乗ることが出来、一般国道では後続の乗用車に邪魔者扱いされてしまうことはない。

ギアチェンジのタイミングが少し遅れるだけで失速してしまい、乗用車に着いて行けなくなることもあるのだが、カブと呼吸を合わせて走るチョッとした意思疎通のようなものがある。110ccの小排気量ならではの楽しさがある。

登り坂

アンダーガードを装備していることで、適度に車体の剛性がアップしているのか、九十九折の峠道ではNWJCオリジナルパーツのシートスタビライザーの効果も大きく安定感が増しているようだ。

先行の2台と合流

初日は小雨の中の夜間走行で信頼感と安心感が大幅にアップしたカブ110コンプリートを駆り、2日目からは身体的にも心理的にもゆとりを持ち、心地良さに包まれながらカブとの会話を楽しみ走り続けた。

予定通り、宇野港から高松港までフェリーで渡り、地図とナビを見ながら、前日四国に渡ってキャンプされた二人とメールでやり取りしつつキャンプ場へ向かって走った。

宇野港

ナビは取り付け位置がスクリーンの中央に変更された事により、見やすく目線を下げることが無くなった。安全性においても、ナビの取り付け位置は重要であることをあらためて感じた。

合流

集合場所で落ち合う待ち時間の浪費も無く、伊予三島の交差点で2台のカブ110コンプリートと交わるように自然に合流できた。信号待ちに一言二言交わすのみで、先頭は高田さん、次に小藤さん、後尾に私という形になり、そのままキャンプ場へ走り続けた。

小藤さん

双方がカブ110コンプリートでのツーリングのペースを知っていると、こういう合流の仕方も出来るのだ。
前を走る小藤さんとは、東北ツーリングなどで何度か一緒に走った事があるのだが、今回も「走るぞ!」という気合充分の走り方で、小藤さん的なカブ110コンプリートの楽しみ方をしておられるようだった。

→バイクショップ可児 『2016年初乗りはカブ110NWJCコンプリートで中四国へ』

旅の道中に

大型バイクでツーリング中に声をかけられることは少ないけれど、カブに乗っていると、バイク乗りから車で旅している方も含み、老若男女問わず幅広い方々から「どこからきたの・・・」「どこへ行くの・・・」と声をかけて頂く。それは、カブが一般の方々からも唯一身近な存在として市民権のあるバイクだと実感する。

しまなみ海道

その中で、「この季節に野宿ですか?」と年配の方から声をかけられ、冬にモンキーに乗ってキャンプに出かけ、酷い目にあったと言う話を聞いた。

バイク屋の小藤さんも軽装備で参加され、冷えて眠れず腰が痛いと話されていた。小藤さんのカブは、シートスタビライザーが装備されていないからその影響も大きいのでは・・?装備には万全を期したいと思う。

身近さ?手軽さ?

週末の山陰地方は雪予報も出ていたが、高田さんの計画は、瀬戸内から雪かもしれない中国山地を超えて、日本海へ出て鳥取北条でキャンプの予定だった。しかし、軽装備の小藤さんが、しまなみ海道の見近島でギブアップされてキャンプは中止となった。

今回のように、1月初旬にキャンプツーリングに出かけるというのは、地域やルートにもよるが、大型バイクでは天候と路面状況を考慮すると、遠慮したくなる計画だと思う。

市民権

ところが、スノータイヤを装備してスノーチェーンを携行したカブ110コンプリートだと、季節を問わず日本中を旅することが出来るから、それほど無理の無い計画なのだ。但し、万全の装備とライダーとしての経験が問われるところもある。

カブ110コンプリートは、身近さからか?手軽さからか?身体的にも心理的にも人に優しいから、四季を通じて日本中を楽しめることをツーリングに出掛ける度に感じている。

手軽さ

ビッグバイクにも乗るベテランライダーからビギナーまで、昔ながらのドラムブレーキで電子制御によるライディング補助装置もなく110の小排気量で非力なカブが支持されている。

ビギナーにとっては原点であり、ベテランライダーにとっては原点回帰としての魅力があるから、カブを駆るバイクライフはライダーとしても良い経験ができると思う。

ライダー

高田さんは、カブ110コンプリートを大きくするとゴールドウイングになり、ゴールドウイングを小さくするとカブ110コンプリートになるからな・・・と冗談のように云われる。

私もゴールドウイングとカブ110コンプリートのどちらも楽しんでいるから、メンテナンス等によりトータルバランスが整っていれば車格に違いはあるけれど、心地好く走り続ける楽しさには変わりはない、と私は解釈している。

(村田)

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