North Wing JC

七馬力紀行

壬申の乱【番外編】三野の英雄　村国男依公を訪ねて

文：中浦彰宏

カブ110とWave125

今回の古代からの伝言「壬申の乱」編は、壬申の乱の立役者の一人で大海人皇子の舎人として、また壬申の乱におかれましては大将軍として活躍されました村国男依公を訪ねて各務原へ行って来ました。

村国男依公は現在の各務原市鵜沼地域の豪族で、大海人皇子に仕えて、乱において重要な活躍をされました大将軍です。それは、著者黒岩重吾の小説「天の川の太陽」でも描かれています。僕たち美濃から生まれた英雄として、小説を読んだときから思い入れがあり訪ねる事に成りました。

そして今回は近場と言う事でカブ110とWave125に乗って行きました。二台共に、キャンプツーリングなどを前提にパッキングを考えて、脱着式の大型アルミ製パニアケースを装着しています。いずれは、タップリと荷物を積んでブラブラと長距離を走ってみたいと思っていますので準備は万全です。

各務原には村国男依公を祭る神社は二箇所あります。まずは鵜沼にある村国神社へ長良川沿いを走って向かいます。前日の雨で空気が澄んでいて金華山がとても綺麗に見えました。

カブ110は以前乗っていたシャリー50をボアアップした原付とは違い、後続車を気にすることなく、流れに乗ってスイスイと走れますから、国道など流れのはやい道でも軽快です。大型に比べてかなりノンビリとした速度ですが、古代の人々が馬や徒歩で移動していた事を思うと、かなりのスピードで進んでいるんだなと思いました。

村国神社

到着した村国神社の境内には、壬申の乱と村国男依公の事を紹介する立て看板があり、改めて偉大な英雄を誇らしく思うのでした。次に向かう村国真墨田神社へは国道を走って数キロの距離ですが少し回り道をしてワインディングを走っていきました。スピードメーター上は決して速くありませんが、感覚的には程よい速度感で心地よくCab１１０でのワインディングも楽しいものです。

村国真墨田神社では村国神社で見たのと同じ「宝祚無窮」と「国家安泰」の石柱が建っていました。やはり天武天皇に仕えた将軍を御祭神とする神社らしく「宝祚無窮」と「国家安泰」を刻んであるんだなと思いました。

帰り道も少し廻り道をしてワインディングを走り途中で、天狗谷遺跡と書かれた看板が目に入り立ち寄りました。普段は大型バイクでも通る道ですが速度が速いためか気付かずにいましたが、Cab１１０ならではの発見でした。遺跡は壬申の乱の頃か少し古い時代のものでした。カブで走る事によって得た新しい発見と、壬申の乱の立役者村国男依公を訪ねたブラリツーリングは、四時間で70キロ程の道のりでしたが、とても有意義で愉しいものでした。

普段は大型バイクに乗って遠くへ走りに行くのがツーリングという気がしていましたが、中途半端な時間をバイクで有意義に過ごすにはこのCab１１０はとてもグゥ～！！です。皆さんも一緒に楽しみませんか？