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悠々ファンライド

悠々ファンライドのメンバー Nさんの試乗記

2015-07-29

タイガー800用の社外ディスクローターをチェック

先日、南店でタイガー800用の社外ブレーキディスクローターのモニターを依頼されました。何故?私なのかと聞いてみると、バイク好きでタイガー800をロングツーリングで楽しみ上手く使っているからとのこと。

早速タイガー800に取り付けて、新型タイガー800XRに乗るメカニックの明さんと、比較試乗テストを兼ねて、飛騨方面へツーリングをしてきました。

南店を出発して高速を利用して郡上市まで北上し、郡上市からはブレーキを多用するワインディングロードを駆け抜けて、ひるがの高原の長閑な風景の拡がる場所で小休憩を挟み、荘川・清見方面へ向かいました。

空は朝から、今にも雨が降りだしそうな梅雨空でしたが、山奥まで来ても降ることなく、比較的に乾いた路面も多くて、中速コーナーの続くワインディングをブレーキの感触を確めながら駆け抜ける。

ディスクローターを交換してからは初めてのワインディング走行となりましたが、新車で納車されてから今までの間(4年弱、約44,000km)はブレーキレバーの操作加減と実際のバイクの制動力に明らかな誤差があって、ある程度ブレーキレバーを強く握ってからでないと、ブレーキのコントロールが出来ないといった違和感がありました。

当然ある程度ブレーキレバーを強く握るまでの間は空走時間になってしまい、コーナーへの進入タイミングも遅れてしまって、リズムが狂ってしまう事も度々あったし、ある程度ブレーキレバーを強く握ってからしかコントロールが効かない=コントロールの範囲が狭くシビアという点があって、路面の荒れた急勾配の下り坂などでは特に気をつかわなければなりませんでした。

試乗テストの感想は「効果大!」

ブレーキレバーの操作に対してブレーキの応答が早くて、ブレーキレバーを握る力と制動力が見事に一致してとてもコントロールがしやすくなりました。

そのおかげで、コントロールする事に対して気負いが無くなって、ライディングに集中することが出来るので、安心感も高まっている事にも気付きました。

そして、ブレーキのコントロールが大きく改善された事によって、ワインディングでのリズムが良くなり、コーナーでの切り返しがとても楽になって、まるでライディングが上達したかの様な余裕がありました。

ディスクローターを交換した事によって、バイクにおける「走る・曲がる・止まる」の3大要素の「止まる」だけでなく「曲がる」までもが改善されてしまったようでした。

小休憩をしてより快適になったタイガー800に乗り荘川を抜けて、清見で昼食を食べて、ここからは明さんの新型タイガー800XRと車両を交換して、お互いに乗り比べてみることに。

新型タイガー800XRに初試乗

まず乗る前に眺めてみることにします。私のタイガー800との大きな違いは、電子スロットルになっている事で、クルーズコントロールやシーンに合わせたパワーモード選択、そしてトラクションコントロール等々・・・至れり尽くせりの装備がついている事がわかります。

新型タイガー800XRに乗って清見を出発し、高山を抜けて位山のワインディングロードで感覚を探りながら走る。

新型に乗ってみた感想は

電子スロットルになったおかげでライダーのスロットルの雑味をうまく抑えてくれて、とても乗りやすい。
多少ラフなスロットル操作になってもエンジン回転がなめらかに上がっていくので、初心者でも気軽に乗れると思われます。

先日、同じく電子スロットル制御のタイガーエクスプローラーにも試乗をさせていただきましたが、排気量からくるトルクの違いはあれど、エンジンの吹け上がり方は新型800とエクスプローラーは同じ電子スロットル同士なめらかで、似た感覚でした。ただし、足廻りに関しては新型になっても少し硬くて、微振動が体に伝わる事が多いのが気になります。

それに対してタイガーエクスプローラーは足廻りがしっかりしているのに、微振動をしなやかに吸収してくれるのでその点がエクスプローラーと800の大きな差なのかなと感じました。

そして新型になって強化されたと思われるブレーキはというと、旧型のノーマルよりは僅かに改善せれているかも知れないけど、ディスクローターをバージョンアップした私のタイガー800とは比べ物にならないくらい扱い難いものでした。

こうしてノーマルと乗り比べる事によって、改めてディスクローター交換の効果を感じる事が出来ました。

位山を駆け抜けた後は馬瀬の田園の中で小休憩をして、ここから再びバイクを交換して、自分のタイガー800に乗ることにしました。

新型の電子スロットル制御も乗りやすいけど、やはり自分には距離を重ねて自分に馴染んだ機械式スロットルのタイガー800の方がバイクと感覚がシンクロして、より楽しく乗る事ができます。そして、またまたブレーキのコントロール性に感動してしまいました。

途中で雨が降ってきましたが、ブレーキのコントロール性は低下することなく、馬瀬から明宝へ抜ける九十九折の峠を軽快に抜けて、お気に入りの道の駅で間食をして南店への帰路についたのでした。

バイクのカスタムといえば?

自分のバイクをどうカスタムするか。大金をかけて、雑誌を飾る社外マフラー等に手を出し、最高出力が上がったものの、その反面低速トルクが薄くなって乗りにくくなり、日本の道がより狭く感じてしまっている事に気付いた人は私を含めて多いと思います。

ロングツーリングを重ねることによって、今では日本の道をより楽しむには中低速の扱いやすさを上げる事が理想のカスタムだと思います。

そういう点で今回のディスクローター交換は、ブレーキを多用する日本の道をより楽しむ事が出来る理想的のカスタムになりました。

世間に多く出回っているメーカーの息がかかった飾り物の情報では無くて、経験豊富なベテランツーリングライダーがいる、ノースウィングJCさんのようなコダワリをもってやっているバイク屋の経験から発信される情報こそが、より深く楽しいバイクライフへの近道なのだと改めて感じました。

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