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バイクレビュー

日本の道を速さより心地良さで走り続ける楽しさや、乗りこなす事より使いこなす事などをテーマに、ライダーの目線とメカニックの感性を融合した独自の観点から、ベストコンディションに仕上げた試乗車を駆って、一般情報にとらわれることの無い楽しみ方や、ライダー達のナマの声を紹介しています。

Tiger800 タイガー800 XRx

Tiger800基本情報
1449000円
[排気量] 799cc
ロングツーリングをなんなくこなし、 日常でもよく愛車を引っ張り出すライダーのライフスタイルに合わせて設計された タイガー800は、 まさにあなたの手となり足となるモーターサイクルです。

コンパクトサイズが魅力

少し大柄に見える車体も200Kg程度の重量で意外と足付きも良く、とり廻しも楽なので気負わず手軽なところは好感が持てる。

Triumph Tiger 800

低速からの太いトルクでとても扱いやすく、6速オートマ・・・?の様な走りもできるし、ファイナルのギア比とミッションのレシオがとても使い易く、どんなコーナーでも迷う事無く好みのシフトが選べることも魅力。オンロード主体だが、多少のダートもこなすことが出来る。日本の道を一般的な常用速度+αで楽しめるツアラーとしては最適だと思う。

Triumph Tiger 800

NWJC恒例のエンジン チェック

日本の道を楽しむ必須要件は、可もなく不可も無く最良の妥協点を見つけ出すことが第一だと思う。メーカー出荷の工業製品を、各部丁寧に計測、調整を施して工業製品が楽しめる道具へと変貌させる事だと、NWJCでは考えています。NWJCでは工業製品をより楽しめる道具とするために、初回点検時エンジンをはじめ各部丁寧にメンテナンスを施しています。

Triumph Tiger 800エンジン チェック

試乗車のエンジン チェックをおこないました。バルブクリアランスは12バルブ中2バルブが基準値外で1バルブは最大値に近いところでしたので同時に調整をおこないました。

Triumph Tiger 800バルブ調整

スロットルの開け始めのアプローチからのギクシャク感(いわゆるツキの好さ、悪さ)など、走りそのものに大きく影響する要因の一つがバルブクリアランスです。残念ながらテスターによるチェックは不可能ですから、カムカバーを開けて測定を行います。クリアランスが基準値外であればカムシャフトを外し、シムの測定とシムの交換が必要となります。

Triumph Tiger 800シムの測定とシムの交換

意外と手間のかかる作業ですが、タイガー800の魅力を余すところなく引き出すためには絶対に必要な作業です。高価なアフターパーツやマフラー交換より優先順位の高い重要な作業です。

メンテナンス・データの提供

愛車のコンディションを知る事は、本来のポテンシャルを知ることだと考えていますからエンジンのメンテナンス・データは、ご要望があればすべてユーザー様へ提供しています。そしてメンテナンス前と後の違いを体感していただき、より楽しむための提案ができればと思っています。

≪メンテナンスデータ表≫

Triumph Tiger 800メンテナンスデータシート

楽しみ方は十人十色です。

トータルでエンジンコンディションをはじめ各部を整えてから乗り始めると、6速1000rpmアイドリング付近でも平坦路であればノッキング無しで走ります。ロングストロークの威力でしょうか。アクセルを上手くあわせれば力強く反応を示して、低速から高速まで、チョイ乗りのストリートをはじめ、アグレッシブにワインディングを走らせている時も心地好く、クロスしたギア比はシフトチェンジも楽しませてくれる。ファイナルのギア比は、エンジンが低速から力強いのでとてもショートに感じてしまうほどです。

Triumph Tiger 800

ポジションは、体格によってはハンドルライザーを入れたほうがシックリとくる様にも思います。足回りはタンデム+積載を考慮してしっかりとした出来上がりですから、馴染むまで少し時間が掛かるように思います。しかしリンク類にグリスUPをすれば、硬い感じがするリアーサスも柔らかく、動きもスムーズになり始めます。体がタイガーに馴染む頃には足回りも更にシックリとくると思います。

日本の道を、のんびりでもスポーティーな長距離ツーリングも楽しめて、ツインとマルチの二つの貌をもつエンジン特性はトリプルエンジンならではの魅力です。

 

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